FC2ブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
一周年感謝祭 祭歌様
○北欧神話トール神/小説(祭歌様リク)より。
北欧の世界観を描くのが楽しかったです!

祭歌様のみお持ち帰り可。
... Read more ▼
 曇天の空に一筋の光が走ったとき、雷神が降臨すると言われている。
 どこに降り立つのかも、どんな神様なのかも、姿を見ることはできない。けれどこの世界の人々にとって雷神は崇拝すべき対象であり、神と人間の国を守ってくれているとも言い伝えられていた。



◇◇



「トール、そろそろ雷を落としてはくれまいか。このままお前がなにもせずにいると、人間の世界が干からびてしまう」


 嘆くようにつぶやかれた男の声に、寝転がっていた青年は視線だけを注ぐ。男は露わになっている片方の瞳を青年へと向けており、もう片方の眼は黒い眼帯に覆われていた。
 立っているだけでもその男からは威厳が漂っている。思わず息を呑んでしまうほどのものであるにもかかわらず、青年は何事もないかのようにため息をついた。


「ため息をつきたいのはこっちだよ。雨を降らさなければ作物が育たず、生贄も捧げられない」
「……ふーん」
「それだけで済まさないでくれ……トール、お前はあくまでも“アース神族最強の雷神”なんだぞ? 頼む、父の願いをきいてくれ」
「……」


 両手を合わせて頭を下げる父に対しても、彼は眉をひそめただけだ。
 トールと呼ばれた青年の父は“アース神族の最高神”オーディンで、普段は全世界が見渡せる玉座に座っている。しかし世界に雨が足りないと知って、息子の雷神トールのもとへと足を運んだのだ。
 そんな父の心の中を、思慮に欠けているトールが考えるはずもなく。


「……で? どのくらい降らせばいいんだ?」


 再びため息をついたトールは上半身を起こし、小さくそうつぶやいた。面倒な様子が明らかに見て取れるが、オーディンは気にした様子もなく、顔を輝かせて嬉々としている。


「そうだなあ……洪水にならない程度に頼む」
「……わかったよ」


 煩わしそうに頭を掻いたトールは、気だるげに立ち上がる。そして雨を降らせるために、ゆっくりとした足取りで歩いていった。
Secret
(非公開コメント受付中)

うきゃー///!
有難うございました><!
やばいです、トール神のだるっぽいところ素敵過ぎですっv
そしてオーディン可愛い(爆

ところでもしよろしければなのですが、うちに載せても良いでしょうか;;?!(ずうずうしい;
駄目でしたらむふふと堪能していますのでv
有り難くいただいてゆきますね!
コメントありがとうでした♪
祭歌さん
オーディンさまのイメージがまったくもってわかなかったので、息子に飽き飽きしている父親のイメージを勝手につけました(笑

載せてくださってありがとうでした!
受け取っていただけて幸いです(感涙
更新履歴


ようこそお越しくださいました (06/07)

朽葉の優等、黒檀と黒紅の交錯 (12/09)

黒檀の疑惑、朽葉の告白 (10/20)

朽葉が堕ちる、真白の行方 (10/18)

夢を見続けるこども (09/25)

プロフィール

空野海

Author:空野海
since:2009.3.21
生誕:2月14日

創作倉庫を兼ねる個人ブログサイト。
無断転載禁止。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
アネモネの花びら様方
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

ブロ友なってやんよ☆

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。